避妊・去勢手術
Neuter
当院の避妊・去勢手術の特徴
①動物に負担の少ない手術
②安心の医療技術
③安心の設備
④飼い主様に寄り添った
手術メニュー
①動物に負担の少ない手術
◆数種類の痛み止め
ワンちゃんや猫ちゃんも人と同様に痛みを感じます。
麻酔薬はあくまで眠らせるためのもので、痛みを感じさせなくするものではありません。当院では痛みを軽減するため数種類の痛み止めを活用して、動物にとって痛みの少ない手術を行っています。また、痛みを軽減することで、術後の早期回復にも効果があります。
◆点滴やリキッド栄養剤の活用
手術前は誤嚥などを防ぐため、絶食状態で手術をします。ただ、体に栄養の無い状態で手術をすることは、少なからずリスクがあるのが現実です。そこで当院では、朝一に栄養補給できるリキッド栄養剤や、術中の栄養点滴をオススメしています。
②安心の医療技術
◆年間250~300件を超える手術執刀数
獣医療と共に医療機器は進歩し、動物に負担の少ない手術を実現しやすくなっています。とは言え、結局のところ外科手術は獣医師の執刀技術に頼る部分が非常に大きいのも事実です。当院では豊富な手術実績を持つ獣医師が執刀しています。飼い主様の大事な愛犬・愛猫の手術を安心してお任せ下さい。
③安心の設備
◆電気メス(モノポーラ/バイポーラ)
電気を使って組織を切ることが出来るメスです。出血を止めながら組織を切っていくため、術中の出血をほぼなくします。
◆血管シーリング
動物に負担をかけず、精緻に作業できる最新の手術機器を装備しています。血管シーリングは糸を使わずに縫合が可能で、手術時間が短縮し、動物の体にかかる負担も軽減されます。
◆高度な生体モニター
心電図、呼吸数、血圧、体温、SPO2動脈血酸素飽和度、吸気呼気それぞれの麻酔濃度、CO2(カプノグラム)を見ることができるため、絶えず最適に各種対応が行えます。麻酔中の動物の状態を知ることで、心臓への負担を軽減し、最小必要限度の麻酔濃度で手術を行うことができます。
◆体温維持・保温マット
麻酔をかけられた動物は、約1時間で平常時の1~2度以上体温が下がります。避妊・去勢手術は短時間での手術が可能ですが、子犬や子猫のような体の小さい子は30分の手術でも体温が下がってしまいます。そのため、体温維持・保温マットを活用して、手術中の動物の体温維持をすることで、体の小さい子でもより安全に手術を行うことができます。
④飼い主様に寄り添った手術メニュー
◆抗生剤は注射と飲み薬を選択可能
手術後は感染を防ぐために、抗生剤を投与する必要があります。錠剤の抗生剤を飲ませるのが難しい飼い主様には、長期持続型の注射の抗生剤をお選びいただくことも可能です
◆術前検査と手術コースを選択可能
安全に手術をするためには術前検査をして、麻酔や手術に耐えられるかを事前にチェックします。また、手術もより安全なものにするために、様々なオプションメニューを用意しています。飼い主様と相談しながら、「シンプルな術前検査&手術」「充実した術前検査&手術」などその子に適した内容にカスタマイズいただけます。
当院の避妊・去勢手術の流れ
Flow 01
①健康チェック&術前検査
避妊・去勢手術は全身麻酔をかけるため、内臓等に問題がないか事前に血液検査をします。特に麻酔の代謝に関わる「腎臓」「肝臓」に異常が無いか確認します。必要に応じて腹部エコー検査を行い、腎臓や肝臓など各臓器に異常がないか確認します。また、必要に応じて胸部レントゲン検査や心臓エコー検査を行い、「心臓」に異常が無いか確認します。検査結果から問題が無い子のみ、手術を実施します。
Flow 02
②予約
診察日の昼(12:00~16:00)に手術を行います。
飼い主様と病院の日程を調整して、手術日を決定いたします。
Flow 03
③手術日前日~病院来院前
- 前日の夜10時以降は、何も食べさせないで下さい
- 当日の朝8時以降は、お水も飲ませないで下さい
- 前夜からは、あまり興奮させないように注意して下さい
麻酔中に吐くことがあります。この時、意識がないため吐いたものを呼吸と一緒に吸い込んでしまい、結果、肺炎や窒息死を招く恐れがあります。絶食絶水ができなかった時は、安全のため手術を延期します。
Flow 04
④手術日当日~お迎え
- 午前10時までにご来院下さい
- お預かり中は連絡がつくようにして下さい
- 16時~18時頃にお迎えにお越し下さい。
手術開始時間や、麻酔の覚めに個体差があるので、16時前にご確認の電話をしていただきます。
※希望される場合、避妊手術は1泊入院も可能です。
手術は、万全を期していても予想しないことが起こることがあります。状況により緊急連絡先にお電話する場合がございます。手術中は連絡がつくようにして頂きますよう、よろしくお願い致します。
Flow 05
⑤傷口チェック
術後3~5日を目安に傷口チェックのためご来院いただきます。避妊・去勢手術は動物病院では最も実施件数の多いポピュラーな手術ではありますが、飼い主様と動物にとっては一生に一度の手術です。術後も問題がないかしっかりアフターフォローさせていただきます。
Flow 06
⑥抜糸
縫合する際、体内は吸収糸(糸が溶けて最終的には体内に糸を残さない)または血管シーリングを用います。一方で、体表はしっかりと縫合するために、ナイロン糸を用いることから抜糸が必要となります。術後10~14日を目安に抜糸のためご来院いただきます。
避妊・去勢手術の一連の流れはこれで終了ですが、その後もご不明な点やご不安な点があればお気軽にご相談ください。
ワンちゃんの避妊・去勢手術
※繁殖の予定がない場合、将来の病気予防のため、実施することをおすすめします。
♀女の子
避妊手術(子宮・卵巣摘出術):生後6ヶ月頃から
生理出血に悩まされることが無くなり、
高齢になると3~4頭に1頭はかかるこわい病気
(子宮蓄膿症や乳腺腫瘍)などの予防になります。
避妊手術の時期 | 乳腺腫瘍の発生率 |
---|---|
最初の発情前 | 0.05%(10,000頭に5頭) |
初回~2回目の間 | 8% |
2回目の発情以降 | 26%(4頭に1頭) |
♂男の子
去勢手術(睾丸摘出術):生後6ヶ月頃から
性的ストレスや攻撃性の低下、精巣・前立腺腫瘍・肛門周囲腺腫・会陰ヘルニアなどの予防します。
※+α【遺残乳歯】
乳歯が残ってしまうと、永久歯が正しい位置に出てこれず、歯並びや咬み合わせが悪くなる。
そこに歯石が溜まり、歯周病の原因にもなります。
ネコちゃんの避妊・去勢手術
※繁殖の予定がない場合、将来の病気予防のため、実施することをおすすめします。
♀女の子
避妊手術(子宮・卵巣摘出術):生後6ヶ月頃から
ネコは交尾排卵という仕組みを持っているので、交尾するとほぼ100%妊娠します。
また交尾の機会がないと何度でも発情を繰り返し、メスでもマーキングがひどくなります。
避妊手術の時期 | 乳腺腫瘍の予防効果 |
---|---|
生後6ヶ月齢までに | 91% |
6ヶ月齢~12ヶ月齢 | 86% |
13ヶ月齢~24ヶ月齢 | 11% |
猫の乳腺腫瘍は高確率で悪性の場合が多いです!!
♂男の子
去勢手術(睾丸摘出術):生後6ヶ月頃から
マーキング(去勢しないオス猫のおしっこはくさい!)や放浪・ケンカ癖の予防、性的ストレスや攻撃性の低下に効果は絶大。お顔もかわいいままになります。